カリグラフィー教室（スクール）で講座を受ける際に必要な道具

つけペンのペンホルダーとペン先

カリグラフィーの必需品は、インクを付けて書くつけペンです。多くのカリグラフィーでは、先端が平らなペン先を使いますが、書きたい文字によってはペン先を変えることもあります。万年筆を使えばインクを付ける必要はありませんが、ペン先に比べて細い線のシャープさがうまく出なかったり、インクの色がクリアに出なかったりするのであまりおすすめできません。

インクをペン先に溜めやすくするリザーバー

ペン先の裏側に装着してインクを溜めておくための小さな部品を、リザーバーといいます。リザーバーはペン先とセットになって売っている場合が多いようです。

インク

油性のインクはペン先を詰まらせてしまうことがありますのでおすすめできません。水性のインクで、書いたものが色あせないように耐光性のインクを選びます。カラーインクや墨、絵の具などを使うこともできます。

定規

罫線のない紙に書くことが多いカリグラフィーは、最初に定規でガイドラインを引いてから書き始めます。

傾斜板

カリグラフィーで太い線を引く際には、紙に対してペン先が垂直に当たるようにしなければなりません。きれいな線を引くためには、手前から奥に向けて高くなるように紙を置くのが理想的です。製図などをする際に使う傾斜版を使うか、平らな板と台となるものを使って斜めに置けるようにすれば問題ありません。

ペン先は書体に合わせて選ぶ

ペン先は、書いているうちに摩耗したり、形が変わってしまったりする消耗品です。書きたい文字の書体や字の大きさによって、適しているペン先が異なります。ゴシック体やイタリック体のような幅広の線を引く書体では「スクエアニブ」と呼ばれる幅ペンを使い、カッパープレート体のようにシャープな線を引く書体では、一般的なペン先である「ポインテッドペン」を使います。それぞれのタイプのペン先について、おすすめをご紹介します。

＜スクエアニブ＞
・ブラウゼ：硬いペン先で、直線の多い書体に向いている
・スピードボールC2：ペン先の弾力は直線曲線のいずれにも対応可能だが、価格は高め
・ミッチェル：柔らかいペン先で、動きのある書体に向いている

＜ポインテッドペン＞
・日光Gペン：手に入りやすく安価だが、愛用している世界的カリグラファーもいるペン先
・プリンシパル：価格は高めだが、長めの線に最適でフローリッシュや絵柄を描きやすい
・エクストラファイン66：ペン先が小さく硬い、細い線を描くのに向いている

ペンホルダーは2種類

ポインテッドペン専用のストレートホルダーと、スクエアニブとポインテッドペンのいずれにも使えるオブリークホルダーがあります。オブリークホルダーはペン先を付ける手前にフランジが付いていて、紙に対してペン先が突き刺さらないように調整するため、ペン先が紙に引っ掛かりにくくなります。

インクや絵の具は水性のものを

カリグラフィーは、絵の具を解いてペン先に付けて書くことができるのはもちろん、多彩な色のインクも販売されています。いずれも水性のものを選んだほうが、ペン先が詰まることがないので滑らかに書けます。

ポロンコレクションクラブのカリグラフィーレッスンで使用する道具は、教室内やオンラインショップから購入いただけます。